IPv4とIPv6の違いって?今さら聞けないIT知識を解説!
ども!かとニキです!
ちょっと気になることがあるんだけど…
お、どうした、おさるくん?
ネット回線の話で「IPv4」とか「IPv6」って言葉を聞いたんだけどさ…。何が違うのか全然わかんないんだよね。
インターネットに接続する上で欠かせない「IPアドレス」。その規格には「IPv4」と「IPv6」という2つがある。
Wi-Fiのルーターを家電量販店などで購入する時に「IPv6対応」などの文言を目にしたことがある人もいるんじゃないかな。
それじゃ今回は、「IPv4とIPv6の違い」について解説していくよ!それぞれの規格の特徴や違い、メリット・デメリット、自分の回線がどちらを使っているかの確認方法も紹介していくよ!
IPv4とIPv6とは?
まずはIPv4とIPv6が何なのか簡単に説明するよ!
その前に、IPってなんだったかな?
えーと、インターネットにおける約束事みたいなのだったっけ?
そう、インターネット上でデータ通信を行うための通信規約だったね。IPアドレスについてはこちらの記事を読んでみてね!
IPv4とは
IPv4は「Internet Protocol version 4」の略で、インターネット通信で使われるアドレスのことだよ。インターネットに接続されるデバイスには、「IPアドレス」が割り当てられる。IPv4はそのアドレスの最初のバージョンだよ。
例えば、IPv4のアドレスは「192.168.0.1」みたいに数字で表されるよ!
IPv6とは
IPv6は「Internet Protocol version 6」の略で、IPv4の次世代バージョン。基本的な役割はIPv4と同じなんだけど、より多くのアドレスを提供できるのが特徴だよ。
IPv6のアドレスは「2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334」みたいに表されるんだ。
IPv6が生まれた経緯
なんでIPv6が生まれたの?
これはIPv4アドレスが足りなくなったという経緯があるんだよ!
IPv6が登場した背景には、IPv4アドレスが足りなくなったという事情があるよ!
IPv4の例を挙げた時のように、0~255の10進数の中で「xxx.xxx.xxx.xxx」のピリオドで区切られた4つの数字で表されるんだ。そして使うことができるのは「0.0.0.0」から「255.255.255.255」までで、32ビットだと2^32で約43億個のIPアドレスを表現できるんだ。
でもインターネット利用者の増加やIoTの普及でそれじゃ足りなくなったんだ。
そっか、マホとか家電とか、ネットにつながるものが増えたもんね。
そこで、その改良版としてIPv6が設計されたという経緯があるよ!
IPv6は16進数を「:」で区切る形式(128ビット)で表されるんだけど、これなら340澗(かん)個以上のアドレスが作れるよ!
澗(かん)なんて普段聞かないよ笑
そう!だから事実上アドレスの数が無限に近いって思ってもらっていいくらい多いよ!
IPv4とIPv6の違い
IPv4とIPv6ってアドレスの個数がだいぶ違うんだね。他にも違いってあるの?
次はIPv4とIPv6の違いについてみていくよ!
IPv4とIPv6の違いはどんな違いがあるのか、簡単に表で見てみよう!
項目 | IPv4 | IPv6 |
---|---|---|
IPアドレスの数 | 約43億個 | 約340澗(かん) |
接続方式 | PPPoE方式 | IPoE方式 |
通信速度 | 遅い場合あり | IPv4より速い場合が多い |
セキュリティ強度 | IPSecが必須ではない | IPSecが必須 |
個数が違う他に特徴がある点は接続方式だよ!
IPv4はPPPoEという接続方式をとっているよ。これはインターネットに接続する時、網終端装置と呼ばれる設備にアクセスした後に、インターネットに接続するんだ。ただこの方式だと、通信が集中する夜間などは、網終端装置が混み合ってしまうことが影響し、通信速度が低下ことがあるよ!
一方で、IPv6はIPoEという方式をとっている。これはインターネットに接続する際に、PPPoEのような網終端装置を経由せず、インターネットに接続するんだ。だから回線が混雑しやすい夜などでは、IPv6の方が早くなることが多いよ!
その他、セキュリティ面だと「IPsec」というデータを暗号化したり、認証をしたりする通信規則が標準搭載されている。だからIPv4に比べてIPv6の方が高いセキュリティを実現しているよ!
IPv4とIPv6はどっちがいい?
それならIPv6の方がいいじゃん!
速度の面ではそうだね。ただ新しい規格だからこそのデメリットもあるよ!
- 接続できるサイトの種類
基本的にIPv4とIPv6は共に互換性がないんだ。つまりそれぞれに対応したサイトのみが接続できる。現在はIpv4を使用しているサイトがほとんどだけど、IPv6はIPv4ほどまだ多くはないよ! - 対応する機器
IPv4とIPv6では通信規格が異なるから、IPv6を使うにはそれに対応したルーターなどのネットワーク機器を用意しないといけないよ!Wi-Fiを切り替えるなどの場合に、従来のルーターがIPv6に対応していないと使えないから注意しよう!
現状どちらも一長一短って感じだね。
とはいえ、新しい規格だからこそ、サイトが対応していないなどのデメリットがあるけど、時代が進むにつれて、そのデメリットも少なくなってくると思うよ!
まとめ
IPv6について分かってきた気がするよ!
それはよかった!これからはIPv6が主流になっていくと思うけど、IPv4もまだまだ現役だから、どちらも知っておくと便利だよ。
IPv4からIPv6への移行は、インターネットの未来に向けた大きな一歩だよ!この機会にIPv6対応の環境に切り替えて、快適なインターネット生活を楽しんでみてね!
以上、かとニキでした!